精神科移送事例

 

●統合失調症

 

男性80歳

 

幻聴・幻覚があり暴言・暴行があるため、ご家族からの搬送依頼です。

 

ご本人は外出することがあり、在宅している時間に訪問することとなりました。

 

今回の男性は大柄なので、私どもは男三人体制です。

 

二階にいらっしゃるということで伺ってみると、布団のまわりをアルミの板などで覆っていました。何やら電磁波に攻撃されるのを防いでいる模様です。

 

「携帯もダメだ!」

 

と、興奮気味です。

本日は病院へ行く日だとつげて、何で病院へ行かないといけないのか説得を開始。

 

30分くらい説得したあと、ご自分だと二階から降りられないということで、布担架で安全に移動をしストレッチャー搬送となりました。

 

ご本人病院では落ち着かれていました。

ご家族も無事病院へ来られたことでほっとした表情。その表情を見て私もほっと致しました。

 


●引きこもり・ゲーム依存

 

16歳男性

 

私どもは、家族の方がいくら「優しくて大人しい子です」とおっしゃられても用心はかかせません。

ちょっとしたことで搬送員が骨折することもありえます。

 

お子様が在宅を見計らって訪問致します(引きこもりといっても、買い物程度で外出するのはよくあります)

 

私ども訪問前にご家族が説得している場合がありますが、私どもに依頼されたらお任せください。もちろんご家族には協力して頂きます。

 

お子様はお布団をかぶって何もしゃべらずじっとしてます。

 

説得開始します。

ご家族が布団をはがそうとされていましたが、逆効果の場合があります。

 

布団をかぶったまま話しかけます。

徐々に心がほぐれてきたのか、最後はご自身の脚で乗車することになりました。

 

私「良かった」

 

に尽きます。

ご本人が、病院へ行こうという気持ちはとても大切です。

 

まだこれからの人生、流れが良くなるようお祈り致します。

 

 


●双極性感情障害

 

40歳女性

 

団地に住まわれていて、時折大声を出し警察沙汰になり、困り果てたご家族様からの搬送依頼です。

 

お声をかけると

 

「病院へは行きたくない」と。

 

お薬も飲まなくなったらしく、ご自分をコントロール出来ていないご様子。

ご家族だけの相談より、病院など第三者を入れて、言いたいことを言った方が良い等と説得。

 

何やら空想の中の人に話しかけています。

 

会話も上の空状態です。

 

しかし根気強く説得した後、ご本人の足で乗車して頂き無事搬送となりました。


搬送途中は色々不安はあると思います。なるべく不安を抱かない声かけを心がけます。


病院へ到着してお医者さんが出迎えると


「先生!お久しぶりです!」


とハッキリしたお声で病院の中へと入っていきました。

 


●統合失調症、引きこもり

 

35歳女性

 

その依頼の電話は突然鳴りました。

 

娘さんを病院へ連れて行きたいお父さんからの依頼です。

 

依頼の電話から30分、仕事の流れを説明し娘さんの状況を詳しくお聞きしました。

 

基本の対応はこのお電話で、後は当日訪問で病院へ直行です。が、お父さんが私に直接会って話を聞きたいということで、別の日に「相談の日」を設けました。

 

30分ほどお話ししてご理解頂けた様子でしたので、訪問日を再度確認して当日を迎えました。

 

ご本人は海外を飛び回るお仕事をされたことがあります。仕事を辞めてから色々転職したが職場になじめず、職探しの日々らしいです。が、家にいます。

 

家の玄関などで大声を上げたり、親に恫喝、警察を呼ばれて落ち着くようでした。

 

社会の壁にぶち当たっているご様子。親に当たってもどうにもなりません。

 

第三者のお医者さんの相談を受けた方が良いと説得。納得してご自身の足で弊社の車に乗車しました。

 

移動中はご本人の心が重くなっていると思い、将来自分に合った職場に出会えるようお話しさせて頂きました。

 

病院では先生のお話を聞きご入院となりました。